現代の日本において、一度人生のレールから外れると、軌道修正が非常に困難･･･　私が27歳の時に感じたことです。面前DVの影響から10代を鬱屈と過ごし、中学まで優等生だった私は高校進学後、自宅ではなく街中で過ごすことが多くなりました。塾にも通っていたけれど、勉強はほとんどせず、大学受験はせずにアメリカに留学。勉強する習慣がないまま渡米し、大学では苦労もしたけれど、なんとか卒業。その後、欧州での生活を経て2006年に帰国したとき、日本は就職氷河期。新卒でも第二新卒でもなく、学歴もキャリアもない私に、就職先はありませんでした。

当時の私は就職活動の仕方も知らず、誰に聞いていいかもわからず、情報も得られず、何の支援も受けられず、孤独感と不安で未来に何の希望も持てませんでした。「自業自得」「自己責任」そんな言葉が頭をかすめ、自分が価値のないダメな人間なんだと思っていました。

それでも私は派遣社員を経て、周囲の理解と支援を受けて外資系企業に転職することができました。私自身は、人との出会いに恵まれた、非常に幸運な人間です。ですが、社会には、働きたいという思いもあるし、働く力もあるのに、働く機会を逸している人がたくさんいます。

病気や怪我、障害などで、思うような人生が歩めなくなる可能性は、誰にでもあります。「フツウの就職」を目指して努力してきたのに、コミュニケーションが苦手で就職に躓く人もいるでしょう。

どのような理由であれ、人生に躓いても、勇気を持ってまたいっぽ歩み出す機会を全ての人に届けたいと私は考えています。私をたまたまラッキーな一人とせずに、全ての人が新しい自分・新しい生き方と出会えるように。強くなくていい、あなたらしくあればいい。誰もが自分らしく生きる、そんな当たり前の社会を目指して活動しています。

代表ブログ

代表ブログで考えていることや情報を日々発信しています。